「公費削減」がもたらす経済への影響を読み解く・・・お金はやっぱり天下の回りもの

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金は天下の回りもの

近年、お国構わず「公費削減」が強く進められている傾向があります。
中国では習近平主席がかなり力を入れて抑制しており、また、不正蓄財など
の罪で薄熙来が無期懲役となったのも記憶に新しいところです。

さて、政治のことはよくわかりませんが、今回は中国における「公費削減」がもたらす
経済への影響を、N野が厦門で見聞した身近な経験から読み解いてみたいと思います。
あくまで実体験からきた個人的な見解ですので、気軽に読み進めてください。

以前は左うちわだった公職者も、今では毎日がおっかなびっくり

最近の中国では、公職に就く人たちも自分を守るためにかなり警戒を強めてます。
安易な贈り物は受け取らなくなったし、公費を使っての食事会もめっきり減りました。

贈り物を受け取れば「収賄」となり、食事会を開けば「公費の無駄遣い」と取られ、
その現場を抑えられて公表されようもんなら事実関係がどうであれもうアウトです。

一番の驚異はネット上での暴露

事実に関係なく、写真と記事が公開されれば爆発的な勢いで噂が広がり、
本人のみならず家族の将来までが不安に陥ってしまいます。

そしてネットの怖いところは「いつだれがどこで見ているかわからない」ところです。
お茶を入れるウェイターさんだって、レジの店員さんだって、通りがかりの
通行人だって、誰でも写真を撮って「匿名で」ネット上に公開できちゃうのです。

先日あるニュースで、交通事故現場の写真に何回か載っていた公安所長さんが、
腕に着けている時計が毎回違う、しかもどれも超高級時計だ、そのお金はどこから
来てるんだ、という話がネット上で広がり、全国的なバッシングにまで発展しました。

でも、「公費削減」はお金の動きを止めてしまう

さて、こんな風潮が広がるとどうなるでしょうか。

まず、公職に就く人たちが公費を使わなくなります。
それが「公費削減」の目的ですので当たり前ですね。

じゃあ今まで使われていたお金が急に使われなくなったらどうなるでしょうか。

そうすると、料理屋さん、旅行会社、お茶やお酒等の贈答品のお店が、 今まで頼っていた
大きな収入源を一気に失ってしまいます。そして板前、ウェイター、ガイド、お茶屋の店員
たちが次々と、大量に職を失うことになります。

なので、失業者が増えてしまいます。そうするとみんなお金に余裕がなくなるので
経済活動が鈍ってしまいます。お金を使わなくなっちゃいます。

現に僕の周りでも、ガイドさんがお茶屋さんを兼業したり、高級料理屋さんが お昼時に
低価格のヤムチャ食べ放題を始めたり、かなり苦しんでいる 様子がいっぱい見えます。

物事は多角的に見るべき

国民の税金で賄われているお金の出費を抑える「公費削減」、 確かに無駄遣いを
抑えて制限を加える必要はありますが、 遣われたお金は結局は国民が経済活動を
行う市場に放り出されます。

「金は天下の回りもの」とはよく言ったものですね。
英語では「Money comes and goes」という表現もあります。
お金はどこかから「出る」分またどこかへ「入る」のです。

時には「片目をつむる」ことも必要

先日も「国慶節連休の大混雑記事を読み解く–片目をつむることも時には必要–
という記事を書きましたが、過度にきつい制限を加えるのはどこかにしわ寄せが
来るので良くないかもしれません。なんてこと書いちゃったら怒られちゃいますかね。

ただ、僕の友人が困ってしまうことはうれしくないので、
無性に書きたくなってこの記事を書きました。

N野

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